2014 SUPER GT 第8戦「MOTEGI GT 250km RACE」(11/15-16)
ツインリンクもてぎ(1周4.801km)

入場者数:予選15,500名、決勝32,000名 合計47,500名

 11月16日(日)今季最終戦となるSUPER GT第8戦「MOTEGI GT 250km RACE」の決勝が行われ、不退転の決意で臨んでいるDENSO KOBELCO SARD RC Fは11番グリッドからスタート。スタート担当のオリバーが激しい攻防戦の中で苦戦を強いられフィーリングも芳しくない状況に。何とか我慢の走りでペースを維持する懸命のドライビングで23周目に暫定9位で交代。代わってステアリングを握った石浦もバランスに苦しむのと同時にブレーキが厳しい状態となり、他車と同じペースを維持するのがやっとの状態ながらも数台をかわし、ポイント圏内の9位フィニッシュとなった。ドライバーポイントは2点(計24点)を獲得し、今季のドライバーシリーズランキングは13位。チームポイントは5点(計43点)を獲得し、チームシリーズランキングは10位で今シーズンを終えた。


 今季は毎戦の様に速さを随所で見せているものの、うまく噛み合わないレースが続き、前回タイ戦も上位を快走し勝利も視野に入っていたが7位に終わったDENSO KOBELCO SARD RC F。既にタイトル獲得の可能性は無くなっているが、チームとしての目標となる優勝とランキング上位を目指すことは成し遂げたいところ。先日、第一子となる娘が生まれたばかりのオリバーも父親となった喜びもひとしおだけに勝利で祝いたい。最終戦となる第8戦の舞台は、栃木県の山間部・茂木町にあるツインリンクもてぎ。金曜日に公式テストとなる専有走行時間帯が3時間ほど設けられ、土曜の公式予選はノックアウト方式(Q1、Q2)、日曜日の決勝は13時スタートで250km(53周、約1時間40分)で争われる。ピットストップは1回となり、ウェイトハンディは全車リセットで搭載なしのガチンコ勝負。

 今季はツインリンクもてぎでの公式テストは設定されず、レースウィーク金曜日の3時間の走行がそれにとって代わった。直線とコーナーを交互に組み合わせたストップアンドゴーのサーキットでブレーキに負担がかかりやすく、今回各陣営とも強化を図っている。チャンピオンを争うポイント上位陣と来季へつながる成績で有終の美を飾りたいチームが入り乱れ、超接近戦の緊迫した戦いが予想される。昨年は4位フィニッシュを果たし健闘を見せただけに、今季の悔しい思いの雪辱を果たすべく、不退転の決意で勝利を狙っていった。

 14日(金)午後に3時間のフリー走行が設けられ、気温18度/路面温度24度の中で、セット調整とタイヤの確認に時間を費やした。走行時間帯終盤はロングランを実施。3時間のセッションで55周を走行。ベストは1分41秒067の11番手となった。ドライバーのコメントからは何かしっくりこない様子で翌日の練習走行に向けて大きくセット変更を行った。翌15日(土)午前中の公式練習走行は、気温11度/路面温度17度の秋晴れだったが、かなりの冷え込みを感じる天候。9時から始まった混走セッションでは、まずは石浦からコースイン。何か違和感のある様子でセット調整をオリバーと交代しながら進めていった。セット調整をタイヤを確認しながら行う感じで時間がさらに欲しい状況であった。バランス的にはまずまずというレベルに仕上がりつつあったがタイムに結びつかない様子。10分間のGT500単独セッションでは、石浦がアタックシミュレーションを行うもタイム更新ならず。公式練習走行はトータル35周を走行し13番手となった。


■Q1:石浦が奮闘するも11位でQ2進出ならず
 15日(土)公式予選Q1は気温15度/路面温度23度と低く、コンディションが掴みにくい様子。最初の関門となるQ1アタックの石浦は、コースイン直後の赤旗中断にも気持ちを乱されずに落ち着いた様子で再びコースイン。丁寧にタイヤを温めた石浦は、まずは1分40秒533のタイム。ラバーがのった路面はコンディション的には良い方向のはずであったが、まだしっくりいかない感じで次のラップもアタックを続ける石浦。セクター1で踏ん張って全体ベストに近い速さを見せるが、トータルでは遅れをとってしまう。結果、5周目にマークした1分40秒533のタイムで11番手にとどまり、明日の決勝は6列目11番グリッドからの逆襲を誓って勝利を目指すこととなった。


■フリー走行
 16日(日)決勝日の朝のフリー走行開始時は、気温8度/路面温度12度と快晴ながらも冷え込んだ。スタートドライバーのオリバーがコースインして42~43秒ペースで走行するもタイヤカスの付着に悩まされる状況。11周目からは石浦が続けてタイヤの感触を確かめたが、やはりタイヤカスの付着が酷い状況となってしまった。サーキットサファリの時間帯は決勝向けタイヤのプレパレーションを石浦が実施。フリー走行では17周を走行し1分42秒827の15番手タイム。サファリでは9周を走行し1分41秒836の7番手タイムで決勝への準備を終えた。

■決勝スタート
第1スティント:オリバーが懸命のドライビングでペースを維持
 16日(日)13時スタート時点は気温16度/路面温度23度。栃木県警の白バイ2台とパトカー2台が出走GTカーを従えて先導するパレードラップを1周行った後に、通常のフォーメーションラップが行われ、最終決戦のスタートが切って落とされた。スタート担当のオリバーが序盤の激しい戦いの中でのアクシデントをうまくかわしながら一進一退の攻防を見せ、クリーンなバトルでチャンスを窺った。だが10周を超えた辺りからペースが鈍り苦戦を強いられフィーリングも芳しくない状況に陥ってしまう。プッシュアンダーが酷くなる中で我慢の走りを続けていくオリバー。懸命の耐えるドライビングで、今できる最大限の走りで何とかペースを維持するハードワークをこなしていった。そして、20周を超え上位陣がピットインをし始めた23周目に暫定ながら9位でオリバーをピットへ呼び戻した。

第2スティント:石浦がポイント圏内をもぎ取る9位フィニッシュ
 石浦を37秒ほどのピットワークで送り出す。バランスに苦しむのと同時にブレーキが厳しい状態に。トラブルの兆候が現れた無線が石浦から入り、ピットに一瞬緊張が走る。だがそのままステイアウトの選択で様子を見ることに。他車と同じペースを維持するのがやっとの状態が続き、いつものガンガン攻める快進撃を発揮することが叶わず。オリバー同様、我慢の走行を強いられた。だが石浦は厳しいクルマの状態にかかわらず、その高いドライビングテクニックで数台をかわす引き出しの多さを見せる。そして12位からポイント圏内の9位まで順位を上げてチームにポイントをもたらす、価値あるフィニッシュを果たした。

 今季最終戦をトラブルを抱えつつも何とかポイント圏内でフィニッシュを果たしたDENSO KOBELCO SARD RC F。ドライバーポイントは2点(計24点)を獲得し、今季のドライバーシリーズランキングは13位。チームポイントは5点(計43点)を獲得し、チームシリーズランキングは10位で今シーズンを終えた。来季は幾つかのシーズンオフテストをこなした後、4月4日(土)5日(日)に岡山国際サーキット(岡山県美作市)にて開幕を迎える。


「金曜日の走行で他メーカーのタイムを見て厳しいレースになると感じてましたが、その通りとなってしまいました。セットアップをかなり変えても中々思うように追いつけず、レクサス勢全体が苦戦を強いられた感じでした。自分のスティントではブレーキが厳しくなってペダルが奥まで入ってしまい、本当に我慢の走行でした。今季は出だしまずまずでクルマの調子も上がって速くなったのですが、表彰台を取り逃したレースが多く、ポイントを積み上げることができませんでした。来季に向けては12月、1月のセパンテストでしっかりと走り込んで最後までタイトルを争える力をつけていきたいと思います。今年1年間、応援して頂いた皆様に感謝申し上げるとともに来季も熱いご声援をよろしくお願いいたします」


「厳しい週末になってしまいました。いつもの様な追い上げスタイルのレースが出来ずフラストレーションがたまる状況でした。我慢のレースでしたが最後はポイント圏内でフィニッシュできよかったです。今季は大好きな日本でレースができて本当にハッピー。SUPER GTは世界的に見てもトップレベルの戦いでファンもいつも素晴らしいエールを送ってくれて勇気づけられました。来季もまたここで皆んなと会えてレースができることを楽しみにしています。ミナサン、アリガトウゴザイマシタ!」


「今回は苦しいレースで厳しい状況ながらも何とかポイントを獲得することができました。今季、2人のドライバーはいつも素晴らしい走りで追い上げて表彰台目前のレースがいくつもあったのですが、あと一歩何か足りない事が多いシーズンでした。目標である優勝とシリーズ上位を達成できなかったのは痛恨の極みです。悔しいシーズンとなってしまいましたが、これを糧に来季は一層力強く進んで行ければと思っておりますので、引き続き熱い声援をよろしくお願いいたします」




Pos. No. Car Driver Time WH
1 23 MOTUL AUTECH GT-R 松田 次生/R.クインタレッリ *1'38.258  0
2 46 S Road MOLA GT-R 本山 哲/柳田 真孝 *1'38.592  0
3 18 ウイダー モデューロ NSX CON. 山本 尚貴/伊沢 拓也 *1'38.881  0
11 39 DENSO KOBELCO SARD RC F 石浦 宏明/O.ジャービス 1'40.533  0
*タイムはQ2ベスト
天候:晴れ、コース:ドライ

Pos. No. Car Driver Time/Diff Laps
1 23 MOTUL AUTECH GT-R 松田 次生/R.クインタレッリ 1:32'32.446  53
2 37 KeePer TOM'S RC F 伊藤 大輔/A.カルダレッリ +51.744  53
3 18 ウイダー モデューロ NSX CON. 山本 尚貴/伊沢 拓也 +53.807  53
9 39 DENSO KOBELCO SARD RC F 石浦 宏明/O.ジャービス +1'28.719  53
天候:晴れ、コース:ドライ、4.801km×53Laps

Drives
Pos. No. Driver Total
1 23 松田/クインタレッリ 81
2 79 伊藤/カルダレッリ 64
3 18 山本 64
13 39 石浦/ジャービス 24


Team
Pos. No. Team Total
1 23 NISMO 102
2 37 Keeper TOM'S 101
3 36 PETRONAS TOM'S 88
10 39 LEXUS TEAM SARD 43
Point standings after Rd.8
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